オフィスデザインを手がける文祥堂(東京・中央)は、国産木材をオフィス空間で活用する「ニッポン木環(きかん)プロジェクト」に取り組んでいる。2月7日から14日まで、松屋銀座屋上スペース(ソラトニワ銀座)で、日本の森林の現状について学べる「バレンタインデー・木っす。~チョコっと森に良いことを。~」を開催する。
今回は、デザインや設計についてトークをするラジオ番組「銀座四次現ポケット」とのコラボレーションでイベントを実施。
健全な森林を育成するには、成長に応じて間引く「間伐」が必要だ。だが、資金や人材不足などで、荒廃した森林が増えている。
そこで、同イベントでは、山の形をした大きなパネルに、国産スギ材でできたマグネットを貼り、参加者がそれを外していくことで、間伐をわかりやすく説明する。
スギ材のマグネットを1個持ち帰ってもらうごとに、フォレストック協会(東京・港)の協力のもと、文祥堂は5平方メートルの森林整備を1年間支援する。
同社CSR事業室山川知則室長代理は、「イベントで啓発するだけでなく、実際に支援に結び付けたかった」と話す。
さらに、オフィス・生活空間での国産木材の利用方法や、東日本大震災の津波で流されてしまった防風林や屋敷林を家具としてよみがえらせた製品「タコマツ」なども展示する。(オルタナ編集部=吉田広子)