リコーらが認証取得、米国の電子製品環境評価基準「EPEAT」とは?

「ゴールド」評価を得たリコーの「Aficio MP C5502」

リコーは2月13日、米国・連邦政府が調達要件として採用している環境評価システム「EPEAT(イーピート)」に対応し、米国で販売している複合機およびプリンター計62機種の登録が完了したことを発表した。

「EPEAT」は、エレクトロニック・プロダクツ・エンヴァイロメンタル・アセスメント・ツールズの略で、環境に配慮した製品の市場開発・販売促進を目的に設立された環境評価システムだ。米国の独立法人グリーン・エレクトロニクス・カウンシル(GEC)が、「EPEAT」認証の運営・登録を行っている。

2006年からパソコンやディスプレイ製品を対象に運用され、画像機器製品の分野も2013年から登録対象になった。「EPEAT」認証を習得するには、GECの審査機関による審査が必要だ。

審査は、「必須基準」と「任意基準」の2つの審査基準があり、認証取得には必須基準を全て満たすことが最低条件になっている。

さらに、任意基準を満たしている割合で「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3段階の評価で登録される。「ゴールド」は任意基準の75%以上を満たす必要があり、「シルバー」は50%以上、「ブロンズ」は50%未満という区分けだ。

画像機器製品の場合、省資源、省エネルギー、有害物質の削減・禁止、リサイクル素材・再利用可能素材の使用などに関する「必須基準33項目」と「任意基準26項目」で、審査が行われる。

画像機器製品の審査は「必須基準33項目」と「任意基準26項目」で行われる

リコーのほか、日本のメーカーとしては、キヤノンが57機種、エプソンが4機種の「EPEAT」認証を取得している。そのうち、「ゴールド」評価を得ているのは、リコー18機種、キヤノン11機種だ。

3社は今後も「EPEAT」が定める基準に適合した登録商品を提供し、環境負荷の低減を推進していく予定だ。(オルタナ編集部=副島久仁彦)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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