また、学力や目標にあったクラスを受講できるように、中学校1年生レベルまで戻って基礎からやり直す「基礎クラス」、高校の授業の補習を行う「標準クラス」、受験直結の「受験クラス」の3段階のクラスがある。
受講生は東京・神奈川・埼玉などさまざまな学校から平均10数人が集まっているという。
■「社会福祉のプロ」を目指して
このプロジェクトを立ち上げたのは、同大学で英語学・言語学を教えている斉藤くるみ教授。斉藤教授は、この取り組みによる成果をこう話す。
「聴覚障がい当事者が大学に進学し、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士など、社会福祉のプロとして当事者向けの困りごとに応えていける仕事につなげていけたらと思います。被災地でも手話で細かいニュアンスまで伝えられる福祉のプロがあまりおらず、当事者が困ってしまうことがありました。アメリカにはすでにそういう仕事があるのです」(今一生)