■花王・カネボウは追随せず
そんな中での資生堂の決定に対して、JAVAの亀倉さんは「高く評価する」と話したが、花王やカネボウ、コーセーなど他の大手メーカーに目立った追随の動きはない。
こうしたメーカーは、対欧州製品だけは動物実験を廃止して、日本国内向けの製品には手を付けていない。日本には法律そのものがないので仕方ないといえばそれまでだが、「日本の消費者が馬鹿にされている」と見る向きもある。日本の政治家たちも動きが鈍い。
日本の消費者も、今までこうした社会課題について関心が高かったとはとても言えない。その点ではマスメディアの責任もあるだろう。だが、若い女性たちの問題意識は、今後、日本でも高まっていく可能性がある。