2013年3月10日には、「化粧品の動物実験を考えるシンポジウム」が東京・日比谷で開かれ、そこには女優の杉本彩さんや、元マリ・クレール日本版編集長の生駒芳子さんらオピニオン・リーダーたちが集まる。今後こうしたイベントを通じて「共感」が生まれ、日本の消費者の価値観は少しずつ変わっていくだろう。
オルタナ本誌でも、14号(2009年7月号)の第一特集「シャンプーで世界を変える」で、化粧品の動物実験問題を取り上げた。(オルタナアプリで無料ダウンロード可能)
「シャンプー一つをとっても、動物実験だけではなく、合成界面活性剤による健康への影響や環境負荷、原料の調達先である発展途上国の児童労働や人権問題、フェアトレード、容器リサイクル問題などさまざまな問題をはらんでいる」
もし、日本の多くの女性たちが「動物実験をしているかどうか」を基準に化粧品を選び始めれば、それは資生堂以外の大手化粧品メーカーにとって大きな事業リスクになりかねない。