TOMS が呼び掛け、4月16日は「靴なしデー」

「One Day Without Shoes(靴なしデー)」のサイトには、世界中で靴なしで過ごす人々の様子が投稿されている

カジュアル靴ブランドのTOMS(トムズ)は、4月16日の火曜日、世界の人々に裸足で過ごすように呼び掛けている。TOMSは子どもたちの健康と教育に対する関心を高めるため、毎年この日を「One Day Without Shoes(靴なしデー)」とし、イベントを実施している。

TOMS創業者のブレイク・マイコスキー氏は2006年、アルゼンチンのある村で子どもたちと仲良くなり、足を守る靴を履いていないことに気付いた。マイコスキー氏は「これを救いたい」と考え、TOMS を設立。靴一足が売れるたびに、もう一足を子どもたちに寄付する事業を始めた。これが「One for One(ワン・フォー・ワン)」と呼ばれる仕組みだ。

世界では数百万人の子どもたちが靴を履けない状態にあり、けがや感染症などの危険にさらされている。安全や教育など子どもたちの基本的なニーズを満たすことができれば自信もつき、より大きな可能性が広がる。そこで、「靴なしデー」では、子どもたちの発達に必要な3つの要素「健康」「教育」「自尊心」に関心を持つよう訴えている。

公式サイトでは、看板やTシャツ用のロゴデータなどイベントツールキットをダウンロードしたり、地域で催されるイベントに参加して写真をアップロードしたりできる。ツイッター上でハッシュタグ「#withoutshoes」を使えば、世界中の人の活動状況も知ることができる。

マイコスキー氏は、「『靴なしデー』が6年前に大学のキャンパスで始まった時のことを考えると控えめな気持ちになるが、今では世界から数千人が参加する様子を目の当たりにしている。この特別な日に私たちと一緒に、靴を脱いで、毎日靴を履かずに過ごしている子どもたちのことを考えよう」とコメントしている。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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