ミュージカルNPO「コモンビート」を知っていますか?

ただ多くのお客さんを集めるだけではなく、コモンビートには、一つの大きなミッションがあります。

それは、「仲間たちの多様な価値観に触れることにより、自分の個性の再発見や他の個性を受入れる力を身に付けること」です。

参加者は20-30代が中心ですが、一般の社会人や学生のほか、他人とのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいる人も多いと聞きます。

コモンビートには、「こっそりバディ」という仕組みがあります。サポート相手をくじ引きで決め、100日間の練習の間、相手に気付かれないよう、「密かに」応援してあげるという仕組みです。これで、いつもお互いを支えあっているという空気を醸成するのだそうです。

これにより、ただ一緒にミュージカルを演じるだけではなく、お互いを助け合い、そして自分も成長していくことをキャストは実感します。

「オルタナS」でも、コモンビートの大学生キャストの声を特集しました。
第1回「100日での成長」鈴木史奈
第2回「情熱~死ぬまでにやっておきたかったこと~」中村俊一
第3回「挑戦~石巻人として「今を生きる!」~」櫻井友子
第4回「発見~ひとりの人間そのものの姿」岡田朋美

コモンビートは2004年、特定非営利活動法人の認証を受けました。政府や自治体からの助成金に頼った事業展開をするNPOが多い中、コモンビートはそれに頼らず、自主公演だけで黒字を続けています。これも、とても立派なことです。

森 摂(オルタナ編集長)

森 摂(オルタナ編集長)

株式会社オルタナ代表取締役社長・「オルタナ」編集長 武蔵野大学大学院環境学研究科客員教授。大阪星光学院高校、東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。編集局流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2006年9月、株式会社オルタナを設立、現在に至る。主な著書に『未来に選ばれる会社-CSRから始まるソーシャル・ブランディング』(学芸出版社、2015年)、『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年)など。環境省「グッドライフアワード」実行委員、環境省「地域循環共生圏づくりプラットフォーム有識者会議」委員、一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事、日本自動車会議「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」選考委員ほか。

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