避難所体験は普段着の「キャンプ」-名古屋中心部で若者向け防災イベント

日中は周辺の街を歩いて危険箇所をチェックし、市の職員から避難所での役割分担や仮設トイレの組み立て方などを講習。3つのグループごとに「総務班」「救護・食料・物資班」「施設班」などに分かれ、名簿や情報を掲示板に張り出したり、ゴミ分別のルールを決めたりした。

夜はレトルトの非常食で済ませ、約10張りのテントを設営。最低気温が15度ほどに冷え込む中、寝袋にくるまって男女別に一晩を明かした。

同市千種区の大学生、本多由季さん(23)は「大学で防災のデザインを学んでいるけれど、普通の防災イベントだと参加しづらい。今回はキャンプというのが面白そうだし、同じ世代ばかりでいい。実際の災害で力になるのは若い世代なので」と積極的に動いていた。

岡本さんは「普段は防災から遠い人たちを呼び込むことができた。これをきっかけに段階的なプログラムに参加してもらい、地域防災の担い手になってもらえたら」と話していた。

非常食の定期宅配サービス yamory

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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