[ソーシャル・ビジネス]精神障がい者がカフェインレスのコーヒーを開発・NPOが販売

昨年9月に事務所を開設したレジストは、当初ブレンド1個だけで店や販売を試みたが、輸出入の関係で豆が入手できなくなった。

そこで、カフェで働く20-40代の精神障がい者たちの中から「自分たちにしかできないブレンドを作ろう」というアイデアが生まれ、ネットで検索してカフェインレスの豆を発見し、これを仕入れて焙煎。今年1月頃からカフェで出すようにした。

カフェインを97%カットし、向精神薬の服薬者や妊婦でも安心して飲める「カフェインレス」のブレンドだ。

「カフェの利用客は精神障がいの当事者が7~8割で、『カフェインレスがあるんですか?』と驚いて買っていく人もいます。焙煎の度合いを研究したため、『ふつうのコーヒーみたい』とか、『意外に安く買えるんだ』など好評をいただいています。

毎週木曜日に当事者どうしの集まりがあるんですが、そういうコミュニティではよく飲まれますね。ネット通販でもリピーターがつき始めています」(斉藤さん)

同店では、「カフェインレス」以外でも、リラックスできる「カルムブレンド」、スッキリとして集中力UPの効果が期待できる「クリアブレンド」などが楽しめる。

今後は、社会貢献がしたいという元料理人の方から提供されたレシピをメニュー化し、カレーとコーヒーが美味しい店にしたいという。

●NPO法人レジスト

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..