日野自動車、マツダなど新機械振興賞、ディーゼルエンジン技術を評価

ディーゼルエンジンは圧縮力によって燃料を自然発火させる構造で、一般的には「20:1」前後の圧縮率であるが、マツダでは「14:1」までおとすことに成功し、燃料である軽油と空気をムラなくきれいに混合し、NOxやPMを抑制している。

同エンジンはすでに、「マツダ CX-5」「マツダ アテンザ」「マツダ アクセラ」に搭載されている。

有害物質排出を抑制するシステムとして、「尿素SCRシステム」が主流であるが、日野自動車では尿素水を使用しないシステムを開発し、NOxやPMの排出量を軽減させた。

尿素水を使用しないため経済的で、システムがコンパクトになり省スペース化にもつながり利便性も向上した。同エンジンは「日野レンジャー」、「日野デュトロ」に搭載されている。

受賞に際し、日野自動車では、「小型、軽量、安価で尿素インフラが不要であり、日本国内に加え環境改善が必要な新興国の環境対策技術としても貢献できる。これからも性能向上に努めていきたい」とコメントしている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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