CSVは日本企業が先導すべき【世界を変えるCSV戦略】

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水上 武彦(株式会社クレアン)

「社会にとっての価値と企業にとっての価値は、両立できるし、それを実践する企業が長期的に発展する」というのがCSVの基本思想です。それは、日本企業が本来持っていたものであり、日本企業の強みでした。

松下幸之助は「企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発展していくのでなければならない。(中略)自分の会社だけが栄えるということは、一時的にはありえても、そういうものは長続きはしない。やはり、ともどもに栄えるというか、いわゆる共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はありえない」と言っています。

私は、今でも日本の企業や企業人のDNAには、CSV的なものを追求したいという思いが埋め込まれていると考えています。CSV的なビジョンを実践してこそ、日本企業は輝くことができるし、そこで働く人々もやりがいや充実感が得られると思っています。しかし、現在、CSVをリードしているのは、海外の企業です。

CSV戦略の代表例「エコマジネーション」を推進しているゼネラル・エレクトリック(GE) のジェフ・イメルトCEO は、「高い技術力を持ちイノベーションを続けて、世界が抱える難問を解決していくことが今の当社の役割です」「正しい経営をしていれば株価は高まるものと信じています」と言っています。

イメルト氏は、2000 年代前半に、他企業や顧客、政府、NGOなどと広くエンゲージメントを行いました。その結果、他社の経営者に先んじて、環境が世界の共通課題となっていることを理解しました。そして、まだ環境ビジネスは儲からないと考えられていた2005 年に、「エコマジネーション」を打ち出しています。

「 四方よし」の実践を

リーダー育成企業として名高いGEのCEOは、その時代に求められるリーダー像を映し出しています。利益・効率が重視された20世紀後半には、それを徹底的に追及するジャック・ウェルチ氏が経営を担いました。世界の問題解決が求められる21世紀には、ジェフ・イメルト氏がCSV戦略を推進しています。

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2014年7月2日(水)11:32

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