部会終了後、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会代表の松藤美香氏は「『心身の反応』を『機能性心身症状』と言い換えただけで、中身は何も変わっておらず、原因究明は進んでいない。私の娘はワクチン接種をした直後から心身の痛みや痺れ、歩行や記憶の障害が現れ、高次脳機能障害と診断された。ワクチンの成分自体に対して何も言及されないのはおかしい」と述べた。
このワクチンが子宮頸がんの原因とされているHPV感染症に対して有効だとしても、HPV16型と18型のみであり、全体のHPVの一部であることから、厚労省は接種後も子宮頸がん検診は2年に一度はこれまで通り必要だとしている。
日本の子宮頸がんの検診率は約25%。イギリスでは、子宮頸がんの検診率は1980年代後半に40%台だったが、1)学校で検診の重要性を教育2)検診費無料3)検診未受診者に電話や文書で催促4)普通の診察台で女性看護士から検診を受けられる――という4つの政策を行ったことで、今では検診率が約80%にまで上昇し、それとともに子宮頸がんの発症率が下降したことが証明されている。