CSR部員リレートーク)セガサミーホールディングス株式会社「エンターテインメントを生かしたCSRを実践」

また、玩具のセガトイズによる「共遊玩具」(目や耳の不自由な子どもたちも一緒に遊べる玩具)、アニメのトムス・エンタテインメントによる小児医療向けプレパレーション支援ツール「スマイルタッチ」シリーズなど、いわゆる「製品・サービスのCSV」の範疇に属する社会課題解決型製品も供給することができました。

事業の性質からしても、この範疇の製品・サービスを生み出していくことは容易ではありませんが、これに果敢に挑み続けたいと考えています。

また、私たちのエンタテインメント事業特有の社会的課題については、グループ企業だけでなく関係業界団体とも連携・協力し、青少年の健全育成、適切な遊技( 遊戯) 環境づくりのための活動も推進しなければならないと考えています。

次に、「社会貢献」です。良き企業市民としてグループ各社、各事業所などでの地域社会への貢献を行いつつ、グループ全体としての活動を行い、グループ社員が積極的に参加することで社会への貢献を進めていきたいと考えています。そして、その活動を通じて、社員一人ひとりの成長とグループへの帰属意識の向上にもつなげていきたいと思います。

私たちのグループとしての社会貢献活動は、現状までのところ、主として、東日本大震災復旧・復興支援のための社員ボランティア派遣や、上記のイベント開催が主なものであり、それらは上記の社員の成長などといった社会貢献活動の目的をよく達成しているものですが、これはニーズに合わせて内容を変えつつ継続していきたいと考えています。

さらに、東日本大震災「以外」の社会貢献活動も企画し、実行に移せたらと考えています。

私の課題としては、2010年から「行動規範」の浸透策の開発に着手しましたが、2013年から理念体系の中で行動規範の上位概念である「経営理念」や「CSR 憲章」も含めた全体を扱う方針に改め、引き続き研修プログラムの開発を検討中です。グループ共通の価値観を共有し、よりベクトルの合った社員から成る強いグループにするために精一杯知恵を絞りたいと思います。

【なこし・まさみつ】1993 年、株式会社セガに中途入社。2004 年セガサミーグループ創設時からホールディングスに出向。法務部門を経て、2007 年J-SOX対応のために設置された内部統制部門へ。そして、2009 年よりCSR 推進部門を兼務。2013 年3 月末で定年となるが、嘱託として、引き続き「私の課題」に取り組んでいる。

この記事は株式会社オルタナが発行する「CSRmonthly」から転載しました。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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