5.結びに
エシカル東京五輪の実現は、日本にエシカルな生き方ないしエシカル文化を定着させ、日本をエシカルな社会へと変革するうえでの一里塚と位置づける。その実現を契機に東京を「エシカルタウン」のモデル都市とし、モデルを日本各地に広げることによって、最終的に日本列島のエシカル・アイランド化を目指す。
わが国では従来、主として資源循環型経済社会、低炭素社会を目指したエコタウン、環境未来型都市づくりが進められてきた。これに福祉都市、フェアトレードタウンなど社会的価値の増大を志向する取組みを統合することによってエシカルタウン(環境福祉都市)を目指すべきである。以下にそのスケジュールを示す。
2020年 エシカル五輪の実現、東京都のエシカルタウン化(=モデル都市)
2025年 日本全体のエシカル・アイランド化
以上を実現することによって、単に五輪のエシカル化にとどまらず、経済社会全体のエシカル化の範を世界に示すことができると私たちは考えます。「地球の環境と社会が共生し、融け合える不滅の共生文明圏を再構築していく」ため、日本はこのことによって、その先導役を果たしていけるものと思います。