[CSR]ヘンケル 日本の美容技術をカンボジアへ、孤児の自立を後押し

■全国の美容師とつながる

ヘンケルジャパン・シュワルツコフプロフェッショナル事業本部プロフェッショナルパートナーサービス部鈴木拓也さん(左)
ヘンケルジャパン・シュワルツコフプロフェッショナル事業本部プロフェッショナルパートナーサービス部鈴木拓也さん(左)

「夢はさみ」のトレーニング終了後は、実際に近所の小学生の髪を切る「モデルデー」を実施。トレーナーである美容師はなるべく手出しをせずに見守る。何度も教えた部分が成功したときの喜びはひとしおだ。

美容師からは「美容師であることに誇りを持てた」「努力すれば実ることを私も子どもたちも一緒に学んだ」といった声もある。

「夢はさみ」に参加する美容師は、毎年、全国の美容室から応募してくる。

シュワルツコフプロフェッショナル事業本部にとっても、パートナーである美容室と新たな関係を築くきっかけにもなる。

この日本発のプロジェクトは、2010年11月から世界のシュワルツコフにも広がった。ドイツ、イギリスのトレーナーがインドへ、スペインのトレーナーがペルーに派遣されるなど、これまでに15カ国で600人以上に美容職業訓練を行ったという。

鈴木さんは、「目標は、カンボジアの子どもたちが自立できるようになること。そのためにも、就職支援なども積極的に行っていきたい」と意気込む。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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