マーケティング3.0 の時代【世界を変えるCSV戦略】

このエントリーをはてなブックマークに追加

Exif_JPEG_PICTURE
水上 武彦(株式会社クレアン)

P.F.ドラッカーは、企業の基本的機能は、イノベーションとマーケティングの2 つだとしています。イノベーションは、「新しい価値の創造」であり、マーケティングは、「市場の創造」です。社会に新しい価値を生み出す製品・サービスを生み出し、その製品・サービスを社会に普及させることが企業の基本的機能であるということです。

マーケティングとは、広告、宣伝、販売などにとどまらず、市場を創造するためのすべての活動を含みます。市場を創造するためには、社会の動向を良く知ることも必要です。企業と社会の接点の役割を担っているCSR も、マーケティングにおける重要な役割を果たすことができます。

マーケティングは、社会の発展とともに進化しており、最近では、マーケティング3.0 の時代に入ったと言われています。製品志向のマーケティング1.0、顧客志向のマーケティング2.0 に対し、マーケティング3.0 は社会志向と言っても良いものです。

経済が成長し、需要が拡大し、競争が限定的な中では、製品志向のマーケティング1.0 で十分市場を創り出すことができます。日本の高度成長期などがそうでしたが、良い製品を作れば売れるという市場環境です。製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion) の4P を考えれば十分事業が成り立ちます。ここでのキークエスチョンは、「如何に製品を販売するか」です。

しかし、市場が成熟し、競争が激しくなってくると、顧客ニーズにしっかり応え、自社の製品を選択してもらい、継続的に購入してもらうことが必要になります。市場創造のためには、顧客志向のマーケティング2.0 が求められます。先進国市場が安定成長期に入り、市場開放によりグローバル化が進み、世界中のプレーヤーと競争する必要がある時代には、良い製品を作るだけでは不十分です。市場をセグメント化し(Segmentation)、ターゲット顧客を選定し(Targeting)、顧客ニーズに対応して自社製品のポジションを定める(Positioning)、STP などが求められます。ここでのキークエスチョンは、「如何に顧客を満足させ、つなぎとめるか」です。

ページ: 1 2

2014年11月13日(木)13:06

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑