津波被災の天然エビ輸入会社、「二重の債務」で倒産の危機

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■被災地から転出、国の援助受けられず

二重の債務を抱えての経営環境の悪化で「震災直後よりも厳しい」という同社。武藤氏は「被災地から転出したという理由で、国からの援助は一切なかった。せめて津波被害だけでも援助を受けられれば、ここまで事業が厳しくならなかったのでは」と話す。

11月から販売中の「応援パックセット」(調理例)=写真提供:パプアニューギニア海産

11月から販売中の「応援パックセット」(調理例)=写真提供:パプアニューギニア海産

11月、同社はサイトに「緊急のお知らせ」を掲載。苦境に直面していることを明かした上で、再度の値上げに踏み切る。採算性の低い商品は販売を中止し、主力商品をパッケージした「応援パックセット」の販売を始めた。

「直接仕入れの再開など、事業環境を立て直せなければ倒産しかない。少しでも売上げを増やすことが、今の危機を乗り越えるための最低条件」と武藤氏。11月は若干売上げが回復したが、背水の陣に変わりはない。

「オーガニックな食品を販売しているのだから、働き方も持続可能であるべきだ」。パート従業員が働きやすいようにと、3月から好きな日時に働ける「フリースケジュール」を本格導入。苦境にあっても「持続可能な商売」への模索を続けてきた。

同社の「緊急のお知らせ」は、次のように締めくくられている。

「震災の後は、ただただ、がむしゃらに頑張ってきました。どうしてもここで倒れる訳にはいきません」

パプアニューギニア海産

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2014年12月3日(水)14:11

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