また、「日本人と同様に適切な処遇を確保し、日本人労働者の処遇・労働環境の改善の努力が損なわれないこと」を明記。技能実習生として受け入れた外国人に求める日本語水準は、基本的な言葉を理解できる日本語能力試験「N4」程度を要件とした。
■介護福祉士団体「高い専門性必要」
曽野氏はコラムで「資格だの語学力だのといったバリアは、取り除かなければならない」「『おばあちゃん、これ食べるか?』という程度の日本語なら、語学の訓練など全く受けていない外国人の娘さんでも、2、3日で覚えられる」などと述べる。
その主張は、中間まとめにおける、外国人受け入れへの慎重姿勢と真っ向から対立していることが見て取れる。
そもそも、介護労働に高い技能は不要なのか。日本介護福祉士会は「介護職は専門性が高い」(担当者)と話す。
「介護を要する高齢者は認知症を患っている場合が多く、今後、その割合は増えていくだろう。認知症患者の介護には、対象の人生歴への理解など、高いコミュニケーション能力が問われる。外国人が介護職に就くには、知識や技術に加えて、日本社会そのものへの理解も必要で、それには高い日本語能力の習得が欠かせない」(同)
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