環境キャラ「エコトリピー」が大活躍 [笹谷 秀光]

■ 農林水産省の広報誌に「ワケトン」がデビュー

神戸市では、ごみ収集量がピーク時(平成12年度)と比較して平成25年度実績で、約45%減少しているとのことです。「ワケトン」の取り組みは、農林水産省の広報誌aff(あふ)の「MOTTAINAI(もったいない)」の特集でも登場です(2012年6月号)。

この中で、神戸市の担当者が、「神戸弁で『分けていますか?』は『分けとん?』と言います。そこから『ワケトン』が生まれました」と語呂合わせのアイデアを明かしています。このストーリー性も関係者の「共感」を得るコツです。

ワケトンエコショップ
ワケトンワケトンレストランecorestaurant「ワケトンエコショップ」「ワケトンエコレストラン」の認定ステッカー

「ワケトンエコショップ」「ワケトンエコレストラン」制度が紹介されています。2011年から市により実施されている、廃棄物の発生抑制や再資源化に取り組む小売業者や飲食店・旅館などを認定する「ワケトンエコショップ等認定制度」です。

図のような認定ステッカーが交付されます。エコショップは20グループ298店舗、エコレストランは5グループ8店舗が認定されています(平成26年12月末現在)。神戸大学生活協同組合国際文化学部購買店もエコショップに認定され、「神戸大学の環境パフォーマンス」のページに掲載されて学びの場でもこの政策が盛り上がることが期待されます。

■ 環境キャラ「エコトリピー」が大活躍

©鳥取県マスコットキャラクター「エコトリピー」
©鳥取県マスコットキャラクター「エコトリピー」

鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」は、梨をモチーフにしたボディに鳥の羽、水兵の服を着たキャラで、1997年に開催された「山陰・夢みなと博-ジャパンエキスポ鳥取 ’97」でデビューしました。いまでも現役で活躍中です。

「ゆるキャラ」という言葉の発案者であるみうらじゅん氏に見出され、第1回ゆるキャラ大賞(2002年)でみうら氏とともにゆるキャラを推進している安斉肇氏の賞を受賞したといいます。

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笹谷 秀光(CSR/SDGsコンサルタント)

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。著書『CSR新時代の競争戦略』日本評論社・2013年)、『協創力が稼ぐ時代』(ウィズワークス社・2015年)。『 経営に生かすSDGs講座』(環境新聞社・2018年)、『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社・2019年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし 執筆記事一覧 

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