■ 環境キャラに学ぶ:「社会対応力」
キャラの乱立に悩む自治体もある中で、エコトリピーは認知度が上がったキャラを応用して新たな政策に転用している点が興味深いです。豊橋市の清掃キャラ「そうじろう」(あらいぐま)、北九州市環境キャラ「ていたん」(低炭素社会を目指すシロクマ、故郷は北極)など環境がらみのキャラは多いのです。
このように見ると、環境キャラをうまく使って、「環境」のみならず「消費者課題」「コミュニティ課題」も含めて「社会的責任の手引」の国際標準ISO26000が示す社会・環境課題に複合的に取り組んでいます。この手引が浸透して、現在のCSRは企業の本業を通じた幅広い「社会対応力」のことです。
行政がキャラの効果的活用により活動の共通基盤(プラットフォーム)を作れば、企業も巻き込んで関係者間でのウィン・ウィン関係により共有価値の創造(CSV)につながります。そして大学や学校も含めて「みんなで学ぶ」持続可能な開発のための教育(ESD)にも役立つのです。
キャラのわかりやすさをうまく使えば、理解が難しい環境政策の理解促進に役立てることができます。エコタウン政策への活用をはじめ、「まち・ひと・しごと創生」につなげていくことが期待されます。
注:CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)
ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)
農林水産省のページ
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1206/spe1_02.html
神戸市のごみ減量の現状のホームページ
http://www.city.kobe.lg.jp/life/recycle/environmental/gomiryou.html
神戸市の「ワケトンショップ」のページ
http://www.city.kobe.lg.jp/business/regulation/waste/ecoshop/index.html
神戸大学のホームページ
http://www.kobe-u.ac.jp/report/environmental/2012/5-6-1.html
エコトリピーのサイトとブログページへのポータル
http://www.pref.tottori.lg.jp/ecotoripy/