編集長コラム) この満開の桜はいつまで続くのか

--隣り合うソメイヨシノは、固体は異なっていても同一クローンであるために、双方から伸びた枝は自分自身であると認識し合い、隣からの枝を支障なく自分の樹冠の中に受け入れています。その一方で樹冠上部の枝は、陽光を求めて上へ上へと可能な限り伸びます。しかし、やがて重なり合った枝は日照不足となり、徐々に枝枯れを起こし始め、これが引金となり、樹勢衰退が始まります。この時の樹齢が40年頃ではないかと推定できます--

ソメイヨシノは隙間無く植えられ、木々や花々が連なる様子が喜ばれます。ですが、このことが逆に桜の樹勢を損なってきたのです。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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