持続可能性と戦略【企業と社会の関係】

第4回企業と社会フォーラム年次大会は、持続可能性と戦略の関係が常に進化を遂げつつも、現在新たな局面を迎えているという認識に立ち、両者を改めて再考し、統合し、止揚する機会を提供します。

キーノートスピーカーには、財務的価値と社会的価値の向上を目的とした企業戦略の分野で高名な、CBバタチャリア教授(現在、ドイツのビジネススクールEuropean School of
Management and Technology)と、積水ハウス代表取締役会長 和田勇氏を迎え、報告と問題提起が行われます。

「持続可能性と戦略」の統一テーマのもと、「持続可能性と競争優位/ブランディング」、「開発と戦略」、「持続可能性と資本市場」といったサブトラックを設置し、研究報告・事例報告および議論を行います。自然環境やコミュニティの状態を向上させると同時に、自社の経済的パフォーマンスを継続的に増大させ、競争優位を持続させる企業経営のあり方とはいかなるものか。BOPビジネスを成功させるためには、開発効果と利益創出を両立させる戦略をいかに構築し実行していけばよいか。

ESG 投資のような、持続可能性を考慮した投資のあり方について議論が広がりつつある中、資本市場はどの程度「持続可能性」に対して態度を変化させてきているのか、あるいはいないのか。各トラックではこうした問いについてのパネルディスカッションを行ったり、関連テーマについて自由報告および議論を行ったりします。

年次大会は、本学会会員のみならず非会員の方々も参加可能なオープンな場であり、国内外の学界、産業界、政府・行政、労働界、消費者団体、NGO/NPO などマルチセクターな参加者が集う予定です。詳細プログラム、参加申し込み方法などの詳細については、JFBS のHP(http://j-fbs.jp/annualconf_2014.html)を参照ください。

(この記事は、株式会社オルタナが2014年6月5日に発行した「CSRmonthly 第21号」から転載しました)

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齊藤 紀子(企業と社会フォーラム事務局)

原子力分野の国際基準等策定機関、外資系教育機関などを経て、ソーシャル・ビジネスやCSR 活動の支援・普及啓発業務に従事したのち、現職。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、千葉商科大学人間社会学部准教授。

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