「テレビの中ではなく、ここにいます」――青森駅前の性的少数者パレード

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先頭左から、岡田さん、宇佐美さん。参加者は昨年の3人から8倍の24人に

先頭左から、岡田さん、宇佐美さん。参加者は昨年の3人から8倍の24人に

性的少数者のパレード「青森レインボーパレード」が4月26日、青森駅前の新町通りで行われた。参加者は24人。主催は性的少数者や性暴力など様々な相談支援等を行うコミュニティカフェバー「Osora ni Niji wo Kake Mashita」(通称そらにじ)。開店一周年記念とともに、同日同時刻東京・渋谷で行われた「レインボープライド2015パレード」に合わせたものだ。 (フリーライター・遠藤一)

日曜だが町歩きの人も少なく、シャッターの目立つアーケード街。1.5kmほどの道のりをサザンオールスターズの「アロエ」などのサウンドを流し、時には踊りつつも練り歩く。手には「男でも女でもない自然な自分でいたい」などのプラカード。10代から60代までの参加者の七割は県内在住で、他は秋田や東京、ハワイから訪れた人も。道ゆく人からは「がんばって」と声がかかるなど、好意的な反応が多かった。

先頭を歩くのはそらにじ主宰の二人、宇佐美翔子さんと岡田実穂さん。小さなメガホンを使い、ツイッターで寄せられた応援メッセージを読み上げた。

宇佐美さんは青森市生まれで、東京の短大へ進学以降県外で生活していた。居酒屋を経営していた母親が二年前に逝去。残った店を使い地方の当事者たちの生きづらさを解消する活動をしようと2014年1月にパートナーの岡田さんとともに帰郷、同年4月に新しく店を開いた。

宇佐美さんは言う。「青森では性的少数者も『どこかにいる誰か』と思われがち。当事者でさえ東京の大規模なパレードも『遠い世界の出来事』と思ってしまう。身近な存在だと知ってほしい。歩いているうちに『私は本町で生まれ、橋本小学校に通い…』と青森市の人ならわかる自分の生まれ育った町名、学校名を叫んでいました」

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2015年5月13日(水)13:39

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