学習会での私たち大人の役割は、通ってくる子どもたちが、自信と希望をもって高校進学をし、自立して生きていくまでをサポートすることです。ここで私たちが果たす役割は次の３つとしています。
１．第三の大人のいる居場所つくり
学校の先生でもない、保護者でもない地域の大人が第三の大人として、一人ひとりに寄り添って、「絶対に見捨てない！」という子どもたちの安心の居場所となります。
２.学力の向上
わかるところまで立ち戻って学習を丁寧にサポートし、一人ひとりに「できた！」の喜びを知ってもらい、確かな学力を積み重ねていきます。
３.キャリア教育で自分を信じ、未来へ意欲をもつ
私たちのキャリア教育プログラムで、一人ひとりから「わくわくエンジン」を見つけだし、「こうしたい！」という将来への希望や意欲をもたせます。
この方針を貫き通した結果、子どもたちの学習意欲は向上し、通ってきた中学3年生全員が全日制高校へ合格することができたのです。
居場所のない子どもたちは、私たちが想像する以上たくさんいます。学習したくてもできない子どもたちも、たくさんいます。学校からも、家庭からもこぼれてしまう子どもたちのSOSを、私たち地域の大人たちが、キャッチして、ちゃんと見守りフォロー対策できる体制を整えていかなくてはなりません。
今、地域のNPOとして私たちができること、それは、子どもたちの「居場所つくり」の支援の輪を広げていくことだと思っています。緊急に、貧困家庭で育つ子どもたちが、安心して過ごせる居場所の質と量確保が必要です。
