■辺野古バス運行などを評価
特別賞に選ばれた「島ぐるみ会議」は、米海兵隊新基地の建設作業が行われている沖縄・辺野古へ那覇から毎日バスを運行。これまでに1万人以上が利用した。島ぐるみ会議次長で琉球大学教授の島袋純氏は「公共交通が発達していない沖縄では、こうしなければ集会結社や報道の自由が確立されない」と話す。1本運行するごとに2万円ほどの赤字が出るという。
島ぐるみ会議ではこのほか、SNSでの情報発信や、国連人権理事会へのロビー活動なども行う。選考委員の岩崎貞明氏は「バスを運行して市民を運ぶという最も原始的な方法と、インターネットという新しい手段の両方で情報発信している」と評価した。
島袋氏は「沖縄は米国支配の下、出版や集会結社の自由もない所から出発した。権力を統制し人権を守る武器として、市民は情報を取得し発信しなければならない」と訴えた。
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