「一次救命」の普及へ全国の廃棄物業者がスクラム[大作 佳範]

大作佳範
北清商事 代表取締役社長
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大作佳範

「全国スマイル・プログラム推進協議会」は、昨年9月9日(救急の日)に東京・池袋で発足しましたこの協議会は、「一次救命」を行なうための普通救命講習の普及教育と、災害時における廃棄物関連業者のネットワークの構築を行うものです。事故の反省から社をあげて救命を学び、そのノウハウを生かしてネットワークを立ち上げました。組織的に取り組むことで、社会への貢献を高めています。(北清商事株式会社 代表取締役社長=大作佳範)

普通救命とは、1)心肺蘇生 2)AED(Automated External Defibrillator) 3)気道異物除去--からなります。

心肺蘇生は、病気やけがにより、突然に心停止もしくはこれに近い状態になった時に胸骨圧迫や人工呼吸を行うことです。AEDは、器具を用いた除細動措置のこと。気道異物除去とは、異物で窒息をきたした場合に用います。

これらの3つを合わせて「一次救命処置」といいます。一次救命処置はAEDや感染防護具などの簡便な器具以外には特殊な医療資材を必要とせず、特別な資格がなくても誰でも行うことができます。

心肺停止以外の一般的な傷病に対して、その悪化を回避することを目的として市民によって行われる最小限の諸手当を「応急手当」といいます。応急手当には出血に対する圧迫止血や回復体位などが含まれます。

(定義)
応急手当(救命処置): 家庭や職場などで、病気やけがの悪化を防ぐために誰でもできる手当て。
一次救命処置: 心肺蘇生法(胸骨圧迫、人工呼吸)とAEDと気道異物除去。
普通救命講習では、応急手当(止血や回復体位)と一次救命処置を行います。

この会を発足したきっかけは、当社が交通事故の加害者となった体験です。朝からの猛吹雪で視界はほとんど無く、ホワイトアウトの状態でした。弊社の大型車両が交差点に差し掛かり、減速するも赤信号が見えた時には交差点に入る手前でした。

そして、そのまま停止できずに進入し、青信号で入ってきた車両と衝突しました。被害者の方は意識不明で救急処置が必要な状態でしたが、弊社の運転手は普通救命の講習を受講しておらず、知識も経験もありませんでした。

偶然、救命知識のある方が居て、実際に救命処置をしてくださりました。被害者の方は、その後集中治療室で約1週間意識不明のままでしたが、意識が戻り一命を取り留めました。いつこのような事態に遭遇するか誰にも分からないことが骨身に沁みました。

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大作佳範
北清商事 代表取締役社長
北海道芦別市出身。北海学園大学経済学部卒。2003年4月より北清商事株式会社代表取締役社長として就任。2014年9月発足、全国スマイルプログラム推進協議会 初代会長も務める。

2015年7月1日(水)15:34

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