編集長コラム)トヨタ自動車の「バックキャスティング」を考える

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サウジアラビアのヌアイミ石油相は今年5月、「我が国は2040年までに石油を放棄する用意がある」と表明した。英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。同石油相は「将来サウジアラビアは、化石燃料でなく再生可能エネルギーの輸出に取り組む」との考え方を示した。

米ハワイ州では今年5月、全米の州で初めて「2045年までに自然エネルギー100%を目指す」新たな法律が成立した。この法律により、州の発電事業者は2020年までに30%、2040年までに70%、2045年までに100%に電力を再エネから供給することが義務付けられる。

トヨタ自動車はもちろん、レゴ社やサウジアラビア、米ハワイ州の「バックキャスティング」は多くの日本人にとって目を疑うばかりの内容だろう。これらは、あくまで「できるかも知れないし、できないかも知れない」数値目標だ。

だが、20-50年後の未来に向けて、その「あるべき姿」を描きながら動くことと、そうではないこととは、早くも数年後にその実績に差が出ることだろう。日本企業にとって、「バックキャスティング」の思想を取り入れることは将来の競争力に直結するだけに、迅速な対応が求められる。(オルタナ編集長 森 摂)

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2015年11月2日(月)15:30

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