例えば「ラットの喉にチューブを通し、そこから発酵豆乳を強制的に繰り返し投与する」「肥満体に育成したマウスにシトラスエキスを与えて殺処分する」「心疾患を引き起こすために、ウサギにコレステロール値の高い餌を与え、のちに殺処分する」「外科的に通したチューブからマウスの胃にしょう油を強制的に投与したのちに『断頭し脳を摘出』する」ーーなどの例があると要望書は指摘している。
キッコーマンの動物実験問題については、世界有数の動物保護団体の一つであるPETA(本部・米ヴァージニア州)が数年前から中止を申し入れてきたが、同社は無視をしてきたという。
そのため、JAVAが今年9月、対話の場を設けてほしいとキッコーマンに連絡した。しかし同社は「申し入れ自体を無視」し、対話の場を持つことすら拒絶している。
JAVAは1986年の設立以来30年近く、化粧品の動物実験の廃止を訴え続けてきたNPOだ。資生堂や花王など大手化粧品メーカーに動物実験を止めるよう求め、資生堂はこれに応じて2013年4月、動物実験を基本的に廃止した。
これに続き、花王も2015年、ソフィーナやカネボウを含む化粧品全ブランドについて、開発段階での動物実験を廃止した。
国内の大手化粧品メーカーが相次いで動物実験廃止に向けて大きく舵を切った中で、JAVAは最近、食品会社に対する動物実験廃止のアクションを始めた。