台湾の食育改革のリーダーに立つのは、イケメン若手2代目実業家として、台湾の飲食業界では知る人ぞ知るセレブ、メ・ヴォーンジ社の葉トーマス・イェー子祺氏。ヨーロッパから飲料品の輸入をする商社や「ラ・メゾン・ドゥ・トリュフ」といったレストランの経営者として、幅広い事業展開をしている。
そんな葉氏にとって、「アンバサダーとしての活動は、純粋なボランティア精神からだ」という。食に関係する者として、子どもたちの将来に対して何か自分にできないか、という思いが、オリバー氏の講演を聞いたのをきっかけに込み上げ、台湾アンバサダーとして一番に名乗りを上げた。
2014年のフードレボリューションデーでは、公立小学生に対してクッキングレッスンを数カ所で開催。9月には英国本部から、ジェイミー・オリバー・フードレボリューション協会のニール・ラベルCEOが来台。30人の子どもと親と一緒に、「ミニクック」と名付けられた料理教室が開かれた。
オリバー氏は2015年のチャレンジとして、3月18日、署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」で、G20のリーダーに向けた「食育を学校教育に組み込むことを求める嘆願書」への署名活動を開始した。
2011年には、肥満防止対策としてファストフード店の「玩具付きお子さまセット」販売禁止など、積極的な活動を進める台湾だが、葉氏たちが行う食育絡みの草の根活動は、現状を知る重要な機会。今後も台湾で根気強く支持されるに違いない。
※この記事は、オルタナ40号(2015年3月30日発売)のsocial business around the worldで連載したものを転載しました。
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