編集長コラム)五輪を迎える東京湾は死にかけている

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チェサピーク湾では垂直護岸の葦原湿原への改修、日本の牡蠣を使った自然環境回復への取り組みが奏功したという。こうした活動は、環境保全を通じて産業を興し、多くの雇用を創出した。

亀石さんも、東京湾の生物多様性を取り戻そうと孤軍奮闘している。アサリやワカメを使った海底土壌の改善など、「環境漁業プログラム」を計画している。アサリは泥質には弱いが水質浄化の機能があるため、独自の「垂下方式」で成長を促進でき、東京湾の水質向上に貢献できるという。

亀石さんは、「都民や東京の企業はもっと東京湾に関心を持ってほしい」と訴える。東京湾に糞尿を垂れ流しにしたのは行政の責任だが、住民がそれを知らないことは問題の解決を遠ざける。

4年後、本当にトライアスロンの選手たちを東京湾で泳がせられるのか。日本最大の空港である羽田の周辺の海で何が起きているのか。まずは無関心からの脱却が必要だ。

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2016年7月20日(水)14:06

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