森のライフスタイル研究所の森づくり活動を振り返る

地域の子どもたちと行う森づくり

木をつかった人形づくりを楽しむ地域の子どもたち(長野県佐久市大沢 森の分教場)
木をつかった人形づくりを楽しむ地域の子どもたち(長野県佐久市大沢 森の分教場)

また、特筆すべきこととしては、長野県下高井郡木島平村のカヤの平高原牧場で行っているブナの森づくりプロジェクトに地元の下高井農林高校の生徒たちが参加してくれたことだ。かねてより地域の方たちとも一緒に森づくりを行うことを理想としていたのでうれしい出来事だった。恒例となるようにしていきたい。

一昨年には佐久市大沢で地域の子どもたちを招いて伐った木を使ったクリスマス用の人形(Nisse)づくりも行っていて、今年もたくさんの子どもたちが参加してくれた。都会と山村の様々な人が気軽に参加できるような森づくり活動を広げていきたい。

参加者へのアンケート調査では、森づくりへ参加のきっかけが「すでに参加したことがある友人に誘われて」と答える人が多かったのが、ここ数年、「FacebookなどのSNSで活動を知って」と答える人が増えてきた。新たな参加者獲得には、口コミだけに頼らず、効率がよく丁寧なコミュニケーションの方法を検討していく必要がある。2017年の課題としては初心にかえり、森づくりの必要性を多くの人たちにしっかりと伝えていく努力を怠らず、少しでも森林や林業、環境問題に関心を持つ人を増やしていきたい。

フリーランスのコピーライター。「緑の雇用担い手対策事業」の広報宣伝活動に携わり、広報誌Midori Pressを編集。全国の林業地を巡り、森で働く人を取材するうちに森林や林業に関心を抱き、2009年よりNPO法人 森のライフスタイル研究所の活動に2018年3月まで参画。森づくりツアーやツリークライミング体験会等の企画運営を担当。森林、林業と都会に住む若者の窓口づくりを行ってきた。TCJベーシッククライマー。

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キーワード: #地球温暖化

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