結束力向上研修、ES組織開発4つのステップ

矢萩大輔
有限会社人事・労務 代表取締役
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6、企業事例 イノベーションは多様で幸せな職場から生まれる

以下の二社に共通するのは、「目標面談は人事制度の一部という考えを経営トップが改めた」という点です。人事制度の為のツールから、人間性尊重経営=ESを高めるためのツールという思考の転換が大切なのです。

ES組織開発4つのステップでは、「知り合う」レベルから一足とびに「共感しあう」レベルにはなりません。ですから、組織内で「共感する」というステップまでの過程を経ないと、人事制度を導入しても使いこなせる人が少なく、ただ分厚い埃をかぶった人事制度マニュアルだけが残ってしまうのです。あくまでそれを理解し実践している人がいるからこそ、マネジメントツールとして使えるのです。

<製造業A社>

地域に愛される企業を目指し地元の工業団地を巻き込んだ新しいビジネスモデルをつくりたいと考えていたA社。しかし、忙しい社員たちはなかなか本気になってはくれません。そこで、ES組織開発のステップに合わせ、ツールを用いて、教育を意図してES目標面談を実践しました。

ステップ1では、「会社をこわせ」というワークを実施しました。自分たちが競合他社に成り代わって、自社の弱点を客観的な視点で考察してみるというものです。

このワークを通じて、「20年後に向けて今から地域と連携してものづくりの未来を担う子供たちを育てていかないとこの地域から製造業が将来には無くなってしまう」という危機感を社員たちと共有し、部門それぞれの目標へつなげることができました。

また、この会社では「ステップ2お互いを知る」の段階でクレドづくりを行いました。クレドづくりは、弊社が執筆した書籍『ESクレドを使った組織改革-社員の気持ちを仕事に向けるちょっとしたシカケづくり』を参考にしていただきたいのですが、個々の仕事を通しての成長の過程、幸せの軸を皆で確認し、共有しながら作ることが大切です。ステップ3においては、クレドを中心に、上司と部下とが自己の内面の成長を確認し対話を実践していきました。

最終的には、この会社ではステップ4に至り、CSR活動の一環として一般社団法人を立ち上げ、地域貢献を推進しながら持続可能な経営を目指すという新しいビジネスモデルを立ち上げました。

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矢萩大輔
有限会社人事・労務 代表取締役
1995年、都内最年少26歳で社労士として開業。2008年より「はたらく幸せは、地域の笑顔・日本の元気!」をコンセプトにCSR団体(一社)JESを主催。社員満足×CSRの斬新な組織づくりは、高く評価されている。最近の動向として、ES地域企業プロデューサーとして、地域と共生する企業を増やそう!とひとり社長塾Open Up'sを主催。講演・執筆多数。ソーシャルコンサルティングファームとして注目を集める。

2017年2月24日(金)16:40

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