塩野義製薬と大阪府は、4月2日の「世界自閉症啓発デー」と同日から始まる「発達障がい啓発週間」に合わせて4月7日に「発達障がいシンポジウム」を開催した。両者が1月に締結した「子どもの未来支援」に関する事業連携協定に沿って開いたもので、専門医師による自閉症児や多動性障害に関する講演が行われた。塩野義は、子どもの貧困対策、障害児支援など4つの福祉分野に関し、大阪府と協力して課題解決に取り組んでいく。(箕輪 弥生)
桜が満開の4月7日、大阪府において「発たつ障がいシンポジウム 世界自閉症啓発デーin OSAKA2017」が開催された。これは塩野義製薬と大阪府の「子供の未来支援」に関する事業連携協定における最初の取り組みである。
シンポジウムでは、信州大学医学部附属病院子供のこころ診療部 本田秀夫部長・診療教授から医療の立場から発達障害の患者の症状や支援についての講演があった。同教授によると発達障害とは「脳の神経障害のひとつであり、行動特性に何らかの特筆すべき異常がある」障害を言い、「学齢児の少なくとも1割が同障害により支援を必要としている」という。