電気を選んで未来を創ろう

照井 敬子
NPO法人Liko-net 理事長
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イノベーションを妨げるものは「安定供給」への誤解

切り替えが進まない理由は何か?

生活の中で、想像していたよりもプロモーションに触れる機会が少ないのは間違いないが、知っているにも関わらず変えない理由こそが、進まない原因の本質のように思う。電力は、生活や企業活動に欠かすことのできない重要なインフラであるため、電力会社に求める最大の要件は「安定供給」である。電力会社を変更すること自体が、この「安定供給」への顕在的、潜在的な不安に繋がっているのではないか。

この不安は、実際に新電力を検討している場合につきまとい、大きい会社はリスクが小さいのではないか?小さい会社はリスクが高いのではないか?と、「安定供給」のリスクと「企業経営」のリスクを混同して考えているケースが多い。

はっきり申し上げるが、新電力になっても「安定供給」は制度と仕組みで保障されている。トラブルや停電リスクも、これまでとなんら変わりないのだ。万が一、契約した新電力会社が倒産、撤退した場合でも、新しい電力会社と契約するまでの間、関東でいえば東京電力(パワーグリッド)が電気の供給を保障してくれている。

また、災害時においても、前述したように広域運営機関が受給調整を行い、機能しなくなった発電所の補完を行う。契約している電力会社によって電気が流れる、流れないが決められることは、決してないのである。全て補完される仕組みありきの小売り自由化なのだから。

「大きいから安心」という大企業神話は、すでに崩壊している。もちろん大企業がNGなわけではない。ただ、皆さんご存知のように、中小企業にも素晴らしい理念で取り組んでいる企業が沢山あるのだ。だから無尽蔵に大企業神話に乗っからずに、志ある中小の新電力会社が次のステージに進むことに、皆さんの力を貸して頂きたいと思う。イノベーションを妨げるのは、凝り固まった既成概念。ぜひ、価値の本質を見極めて選択して頂きたい。

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照井 敬子
NPO法人Liko-net 理事長
一般社団法人ソーシャルユニバーシティ総合研究所主席研究員を併任。日本大学理工学部卒業。「健康」を人、社会、地球という領域で捉え、これらが繋がってこそ人は健康に生きることができる、との考えのもと、イベント、セミナー企画運営、執筆活動等を行う。

2017年4月27日(木)1:46

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