インドネシア、噴火の被災地を 「観光資源」に

火砕流の傷跡が残る場所をジープで走破する人気のツアーである

インドネシアのムラピ山は活火山であり、7年前の噴火では周辺地域に大きな被害を与えた。しかし、被災者が2011年に始めた「ジープツアー」は、被災したことそれ自体を「観光資源」へと昇華させ、世界から観光客が集まる人気のアクティビティになっている。■この記事は雑誌「オルタナ」48号(2017年3月末発行)「世界のソーシャル・ビジネス」から転載。

屋根もなければ窓もないジープが激しく揺れながら急な斜面を登っていく。

すれ違うジープの乗客は完成を上げながら手を振ったり、あるいは起用に立ち上がってスマホで撮影をしている、ムラビ山周辺を駆け巡る「ジープツアー」の光景だ。

「火の山」という名のムラピ山は、インドネシアのジャワ島中部に位置する活火山だ。世界最大級の仏教寺院ボロブドゥールを灰で埋め尽くし、2010年に大規模な噴火を起こし、火砕流によって300人を超える死者と約40万人の避難者を出している。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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