チョコレートはこの先もなくならない?

中島佳織
認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長
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世界の需要に対し、2020年にはカカオ豆が100万㌧不足する」と騒がれた2020年カカオ問題。近い将来、チョコレートが食べられなくなるかもしれない、と複数のメディアで報道されたこともあり、見聞きした人も多いだろう。

ところがここにきて、「むしろ供給過剰」という記事を多く見かけるようになった。当初、予測されていた新興国での消費量拡大がそれほどでもなかったことと、大手チョコレートメーカー各社が、各国で懸念されていた生産量低下に対して様々な対策を講じたことで、生産量が増えてきているからだとしている。

周知のとおり、カカオ生産には、貧困、児童労働、気候変動と深刻な課題がつきまとう。カカオを生産しても、生産者はなかなか貧困から脱却できず、結果、子どもたちを学校に行かせることもできず、児童労働がなくならない。

この負のスパイラルから抜け出せない状況で、生産者たちは高齢化し、後継者不足の課題も出てきた。カカオの樹齢も増し、そこに気候変動の打撃で収量が低下。貧困の状態に追い打ちをかけている。

■この続きは雑誌オルタナ53号に掲載されています

中島佳織
認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長
化学原料メーカー勤務、国際協力NGOでアフリカ難民支援やフェアトレード事業への従事、日系自動車メーカーのケニア法人勤務を経て、2007年より現職。グリーン購入ネットワーク理事。共著に『ソーシャル・プロダクト・マーケティング』(産業能率大学出版部)など。

2018年7月11日(水)18:22

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