2042年までに脱プラ ボトムアップで実現

「環境25年計画」を発表

脱プラへの取り組み提案を含む国家計画「環境25年計画」の中には、次のような内容が盛り込まれている。

①イングランドでも、従業員数にかかわらずレジ袋を有料にすること(従来の対象は従業員250人以上の店舗で、イングランド以外ではどこでも有料)

② 中央政府の施設内におけるボトルやコップなどシングルユース(使い捨て)のプラスチックの使用を全面禁止する(開始年月は未定)

③ 製造ポイントと消費ポイントに分けた脱プラ政策の設定

【製造ポイント】
・プラスチック製品や容器のメーカーに、環境負担のより少ない素材使用への切り替えを促す、新素材の研究開発を支援する

・パッケージングと素材について、リサイクルが効果的に行える規格作りを業界と協力し作り上げる

・メーカーの回収責任をより明確にする

・2017年に施行されたマイクロビーズの化粧品などへの使用禁止令をさらに拡大し、他のプラスチック素材にも適用していく

【消費ポイント】
・シングルユースのドリンクボトルごみを減らすため、イングランド全般に公共の水飲み場を増設、また飲食店の協力により店を利用しなくても無料で水道水をリフィルできるようにする。リフィルできるポイントの地図はすでにアプリ化されているがその使用を推進する

・プラスチックのストロー、マドラー、綿棒を市場からなくす

・スーパーの棚からプラスチック容器をなくす。パッケージなしの青果や生鮮品をバラで買える店の試験営業を進める

・もっとわかりやすく統一されたリサイクル表示の工夫

・「ごみ」に関する教育の強化

 

◆この続きはオルタナ54号(9月末発売)で掲載中の第一特集「ストローは序章:世界同時『廃プラ』の衝撃」でご覧ください。グローバル規模での使い捨てプラスチック問題を取り上げるとともに、国内の主要外食企業と主要コンビニチェーンにアンケート調査を実施しました。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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