三重県にフェアトレードタウンがやってくる

まちそのものを活用した場づくり

ところで、写真を見てお気づきの方もおられるかと思います。いなべ市の市長がフェアトレードタウン宣言をする場に選ばれた地、そこは桐林館(とうりんかん)という名称が与えられた歴史的建造物です。黒板があるように以前は学校として使われていました。

桐林館の正面

昭和12年3月に阿下喜(あげき)町立尋常(じんじょう)小学校校舎として建てられものです。昭和56年に新校舎が完成し、阿下喜小学校の移転に伴い取り壊される予定であったのが、昭和59年2月に、建物保存の要望を受けて、校舎の一部を移築し保存されたものが文化資料保存施設「桐林館」となっています。保存されているのは4室。今回のフェアトレードタウン宣言の場に選ばれたのは、いなべ市、第一号の国登録文化財(建造物)に登録された記念すべき場。セレモニーにふさわしい場と言えるでしょう。保存されている部屋の一部、校長室と職員室の天井に井桁に格子を組む天井が用いられていて、観察する眼を楽しませてくれます。現在、そこではカフェが営業しています。もちろんフェアトレードコーヒーをはじめ、スイーツやカレーをいただくことができるます。

営業中のカフェ
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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