「わからない」解消のバリアフリー

■災害時

災害時など緊急時の外国語対応には、日ごろからの備えが重要だ

案内表示とともに気になるのは災害が起きた時の外国語対応。ただでさえ不安な中、言葉が通じなければその恐怖はいかばかりだろう。調べてみると、緊急時の情報を提供するアプリ等は自治体などで色々と作っているようだが、その存在を知らない人が多いようだ。もっとうまくリーチできるようにしてあげて欲しい。

外国人観光客が多いお台場では緊急時に役立ちそうなサイトや連絡先をまとめたブックレットを5月から配布している。いざという時に安心である。

日本に長期間滞在する外国人も増加傾向で、平成29年末現在の在留外国人数は256万1848人(法務省入国管理局HPより)で過去最高となった。しかし、まだまだ生活に密着した場面で「これで外国人はわかるのか?!」と思う場面がある。

■食料品

スーパーやコンビニなどに置かれている食料品は、日本語表記のみで文字も分かりにくいことが多い

例えばスーパーやコンビニに置かれている商品、これらはほぼすべて日本語表記。しかも漢字や筆文字だったりと余計にわかりにくい。

食事はまさに生きる上で重要な要素であるが、残念ながら多くの商品は日本語表記しかない。見ただけでは何だかわらない謎の物体を買って食べるには、かなりの勇気が必要だ。更にアレルギーなどがある人は成分表示も気になるところだろう。

日本の商品にはもっと英語表記をつけるべきだと思う。売上増加にもつながるかもしれないのでぜひ検討して欲しい。

 

そう言いつつ、テレビはどうだろうか。

日本のテレビは、基本的には日本語を理解する人の為に放送されていて、二言語で放送されている番組はまだまだ少ない。つまり、理解の幅は非常に狭いと言っていい。

そんな中、フジテレビが放送しているSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたミニ番組「フューチャーランナーズ~17の未来~」は 通常の放送に英語字幕をつけることを今年3月から始めた。

SDGsの課題解決には多くの人が手と手をとり合いパートナーシップを築くことが求められているため、「番組をより多くの人に届けたい」というスポンサーと制作の共通の思いからだ。

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