「わからない」解消のバリアフリー

SDGsをテーマにしたミニ番組「フューチャーランナーズ~17の未来~」では、番組をより多くの人に届けるため通常放送に英語字幕をつけている

理解の幅を広げるとともに、日本人でも英語を学びたいという人にも役に立つようにと考えて作っている。

手間がかかる作業だが、私自身はこれからのテレビはもっと多様な視聴者を想定して制作していく必要があるのではないかと考えている。字幕だけではなく、目の不自由な人のための解説放送や英語以外の言語も増やすべきだが、放送時から普通に英語字幕が付いている番組が他になかった(あったら教えて欲しい)というのは逆に驚きだった。

日本語を話す人は全世界からみるとたった2パーセント未満(日本人口/世界人口)。よりグローバルな国に変わって行くために、日本を訪れる外国人に対しても、「自分がわかるからOK、皆さんが日本語を学んで下さい」、ではなく、来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックを機により広い視野で多様な人々を受け入れるインクルーシブな意識が根付くことを願っている。それも立派な「おもてなし」だろう。

理解のバリアをなくすことは、「わからない」を「わかる」に変えるだけではなく、お互いをより深く知るきっかけになるに違いない。

 

「フューチャーランナーズ〜17の未来〜」
毎週日曜17:25〜17:30
(BSフジで7月14日より毎週土曜21:55〜22:00放送)

◆木幡 美子(こばた よしこ)
上智大学外国語学部英語学科卒業
1989年フジテレビにアナウンサーとして入社
2011年よりCSR担当
その他、内閣府男女共同参画会議女性に対する暴力に関する専門調査会委員
厚生労働省疾病対策部会臓器移植委員会委員などを担当

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