低迷続き回復危うい日本の漁業資源

「高位」はブリや太平洋のヤリイカなど14系群で、数は前年度と同じ。中位とされたものの数が前年度の31系群から29系群に減った。

オホーツク海南部と根室海峡のスケトウダラ、冬期発生群のズワイガニ、太平洋のキンメダイ、日本海のマガレイなど19系群は、「低位」である上に、さらに「減少傾向にある」とされ、資源状況が深刻だ。これらの中には、資源回復のために漁獲量を減らすべきだとされるものも多い。瀬戸内海東部のイカナゴは「禁漁も見据えた早急な資源保護施策の提言が必要」と、根室海峡・道東・日高・胆振のホッケは「資源が激減した現在、積極的な漁獲を避けるべきである」とされた。

 

※この続きは、オルタナ56号(全国書店で発売中)掲載の連載「人と魚の明日のために」でご覧ください。

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井田 徹治(共同通信社編集委員兼論説委員/オルタナ論説委員)

記者(共同通信社)。1959年、東京生まれ。東京 大学文学部卒。現在、共同通信社編集委員兼論説委員。環境と開発、エネルギーな どの問題を長く取材。著書に『ウナギ 地球 環境を語る魚』(岩波新書)など。2020年8月からオルタナ論説委員。

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