GAFAの何が問題か、その社会的責任を問う

■「富の集中」、社会が許すか

ITジャーナリストの佐々木俊尚氏は、GAFAに対しプライバシーの侵害という指摘が高まっている点について、「個人はプライバシーを提供することで、企業から使いやすいサービスがフィードバックされる」と述べ、「企業と個人は共犯関係である」ことに注意を促す。

また、GAFAは格差を生み出しているが貧困を引き起こしているわけではなく、違法労働や環境への負の影響を与えているわけでもないと指摘した上で、こう述べる。

「従来のCSRの枠組みでGAFAを見ることには無理があるのではないか。GAFAの社会的責任は、環境保護や格差対策ではなく、これからGAFAが富をどう社会に分配できるのか、その公正さをどう担保できるのかにかかってくる」

 

*この記事は、「オルタナ57号 特集:GAFAの社会的責任」に掲載されている3人の識者のインタビュー、論考をもとに構成しています。詳しくは本誌をご覧ください。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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