最優秀賞に森陽愛子さん:住友理工学生小論文アワード

最優秀次席には、高槻祐圭さん(大阪大学法学部3年)が選ばれた。高槻さんのタイトルは、「無意識なエシカルを広める―対話の場を生むイノベーション―」。「無意識な消費行動が実は構造的暴力として社会の弱い立場にある人達を苦しめていることがある」という課題をSDGsに関連付け、エシカル消費を推進することで、この課題を解決していくべきと主張した。SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」をはじめとする人権や環境に関連する目標を達成するためのイノベーションを提案した。

優秀賞には3組が選ばれた。CO2を削減しながら、付加価値向上を実現する「デカップリング」を起点とした、ビジネスモデルの構築を行なう「脱炭素トランスフォーメーション」を提案した須山怜央さん、樋口暉さん、相澤友香さん(法政大学人間環境学部人間環境学科3年)。

技能実習生をはじめとする外国人労働者に着目して、個性を生かして働ける「多文化協働」を訴えた中山佳南さん(椙山女学園大学現代マネジメント学部3年)。「人生100年時代」における「生涯現役」と「地方創生」の実現のための大企業の組織イノベーションのあり方について考察した前川直也さん、佐久間太朗さん、吉村崇志さん(明治大学政治経済学部3年)。

同アワードでは、国連が定めたSDGsで定めた目標を達成するために企業に求められるイノベーションについて論じてもらった。SDGsの達成に貢献しながら、新しい価値を生み出す企業について募集した。

識者による選考会(審査委員長、河口真理子・大和総研研究主幹)を経て、各賞が決められ、最優秀論文には賞状と副賞として賞金100万円(1人)、最優秀次席は50万円(1人)、優秀賞は10万円(3人)が贈られた。同アワードは2014年から毎年開催しており、今年で5回目を迎えた。

今年は全国から102本の応募があり、ファイナリストとして20作品が残った。そのなかから、最優秀賞、最優秀次席、優秀賞(3組)、審査委員特別賞(6組)の11作品が選ばれた。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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