東京大学が2018年に男女約3.8万人に行った調査では、約4割の人がゲノム編集食品を「食べたくない」と答えた。
さらに、表示を義務化しないことについて、消費者からは「よく分からないものを口にするのは怖い」といった声が上がる。
ゲノム編集食品については、キャンペーンサイト「change.org」でも署名運動を展開した。
ゲノム編集は「遺伝子組み換え食品」(GMO)とともに、生命倫理や安全性の観点からの反対が多い。
欧州司法裁判所は、ゲノム編集食品も従来の遺伝子組み換え作物と同様の規制の対象との判断を示している。
消費者からの批判や疑念、世界の潮流から立ち遅れたこの「表示義務なし」の方針は、今後、新たな火種となりそうだ。
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