「経団連の気候危機対策は後ろ向き」NGO指摘

問題視したのは経団連が9月4日に発表した「サステナブル・ファイナンスをめぐる動向に対する課題認識」中で、「(化石燃料の利用を)恣意的に排除するような議論は、金融機関・投資家による『貸しはがし・貸し渋り』やダイベストメントを惹起し、イノベーションを阻害するおそれがあることから、適切ではない」とした点だ。

これに対して、350.orgは「世界第5位の温室効果ガス排出国であり、GDP世界第3位の我が国をリードするビジネス界の代表である経団連による気候危機対策の、後ろ向きと取られかねない発言には大変な危惧を抱く」と指摘した。

「イノベーションという言葉を、私たちは非常に懐疑的な目で見ている。イノベーション自体を否定しているわけではないが、現在はない技術に頼り、解決を委ねるのは、温暖化の喫緊の状況から考えて不適切」(横山代表)という。

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高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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