「どんな状況でも通信を守る」KDDIの強い意志

■地方創生はまさに「アウトサイドイン」の典型

田中氏は、地方創生事業は「アウトサイドイン」の典型例だと話す

――KDDIでは、プロフィタビリティ(利益)とサステナビリティ(持続可能性)のバランスをどう取っていますか。

SDGsは本業で社会貢献をすると理解しています。本業で利益を上げつつ、社会的課題を解決することが前提です。企業全体として持続的成長を続け、安定的な経済基盤を持たないとSDGsの活動も継続的にできません。そこで、まずは中期経営計画の中にSDGsを組み込みました。

――SDGsには、社会のニーズを知ることで、新規市場を創出する「アウトサイドイン」の考え方があります。

当社の地方創生事業などは、地方に行って課題を発見して取り組んでいく「アウトサイドイン」の典型例だと思います。

福井県小浜市はサバの特産で有名ですが、最近はサバが獲れず、養殖しています。そこでセンサーで水温と酸素・塩分濃度を測定し、その測定値をモバイル回線でサーバーに送信。事業者はタブレット端末で確認ができる仕組みを作り、IoTでエサを調節し、効率的な養殖をするという取り組みをしています。

――働き方改革では、KDDI社員の働き方は変わってきましたか。

kouma

高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs

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