ガラパゴス化から生まれる日本人の自信喪失
また、日本人は、横文字の理解でガラパゴス化しているだけでなく、自信喪失に陥っている。興味深い調査結果が出た。米国の「USニューズ&ワールド・レポート誌」の2019年版の「ベスト・カントリー・ランキング」で、日本が過去最高の2位に浮上した。前年5位から順位を大きく上げた。
総合1位は前年と同じスイス。3位はカナダ(前年2位)、4位ドイツ、5位イギリスとなった。アメリカは8位、中国は16位だ。同ランキングが重視している「企業家精神の高さ」でトップに立ち、経済、健康や文化などで高評価だ。
興味深いのは、このような高い海外評価に対し日本人は世界で最も自国を低く評価しているという分析結果も示された。この日本人のいわゆる「自虐的な感覚」は、観光や海外投資に長期的な悪影響を及ぼすと同誌は懸念している(NewSphere記事も参照)。
現状、SDGsの日本における進捗具合はどうなのか?
この質問も多い。世界的調査機関の最新の調査結果では日本は15位である。これを聞いてやっぱり日本はだめかという反応だ。すっかり自信喪失状態だ。
トップは北欧諸国で占められ、ドイツ、フランス、イギリスには抜かれているが、人口一億人以上では日本が一位だ、というとほっとする。「トンネルの中の30年」の「平成」イメージで「令和」の今も生きている。これではとても欧米諸国には勝てない。
実は、日本はSDGs目標のうち女性活躍、気候変動などで課題を残すが他は非常に頑張っている。少子高齢化や地域の過疎化という課題先進国であるが、課題解決力も備えている。
横並び思考が加速するガラパゴス化