仏の新型コロナ対策(上):買いだめに走る市民

■マスクを付ける人々が目立つ

ペットショップの前に列をなして待つ人々(撮影・羽生のり子)

14日、オーガニックスーパーからパスタや米がなくなっていた。16日に大きなスーパーに行ったら、入店制限をし、長蛇の列ができていた。トイレットペーパーの棚が空っぽで、保存できるパンも消えていた。一方、生鮮野菜と果物は十分にあった。冷凍食品スーパーの「ピカール」では、野菜、魚、肉、パンが売り切れ、ケーキやパーティ料理だけが大量に残っていた。消毒用アルコールはとっくに薬局から消えていた。

この日初めて、マスクをした人々が目立った。マスクはとっくに切れているはずなのに、どこで入手したのだろうか。マスク嫌いのフランス人がつけるようになったのは、疫病への恐れが出てきた証拠だ。17日午前中は、店の外で列をなしている人たちが1メートルの間隔を置いていた。前日は見られなかった現象で、人々の意識は急激に変化している。

猫を買っている筆者は、猫のトイレの砂とスーパーには置いてない猫用治療食が心配だった。首相発言の後、経済大臣がペットショップは許可すると表明したので安心していたが、やはりペットショップの前にも列ができていた。

どの店でも11時半になると列はなくなっていた。1日たった今、道を歩くのは犬の散歩の人か、食料を買いに行く人しかいない。マクロン大統領は戦争に例えたが、ちょっとした戦争状態である。

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