タイトルは、「会社でのセクハラに声を上げられるか」、副題を「とある社員が思うこと」としている。冒頭は、BORDER社という架空の会社で起きた社長による社員へのセクシャルハラスメント行為を描いた漫画が掲載されていた。(記事全文はこちら)
本文はこう始まる。「このまま黙って時が過ぎるのを待つことが、いいこととは思えない」。そして、報道を見た当時感じていたことや働く同僚たちへのメッセージが綴られていた。
大手企業では、一般的に社内の問題ごとに関しては、口外しないように箝口令を敷くことが多い。社員が実名・顔出しで情報を出すことは極めて珍しい。筆者は二宮さんの覚悟を感じ、記事を読み終わるとすぐに、取材を申し込んだ。二宮さんがフェイスブックで「声をあげていい」「どうせ言っても無駄だ、なんて思わないで」――と書いた思いについて聞かせてほしいと依頼した。
すでに深夜0時を過ぎていたが、すぐに二宮さんから返事が返ってきた。こうして、筆者は3日午後にオンラインで二宮さんに取材することになった。