積水ハウス、超高層ビルでエネルギー収支ゼロ実現へ

同社は、2019年度の新築戸建住宅における ZEH比率が 87%、累積棟数は5万1793 棟(2020年3月末現在)、集合住宅におけるZEH-M供給実績は58棟と日本最多の実績を持つ。

「世界は2050年脱炭素(1.5度目標)に向かうなか、日本でも2030年ころにはZEHが義務化されるかもしれない。将来の基準を先取りして資産価値を守ることが求められている」(石田常務)

グランドメゾン上町一丁目タワーについて、石田常務は「超高層マンションの魅力は大開口である一方で、窓は断熱上の最大の弱点。真空ペアガラスを用いることで、超高層マンションでもシングルサッシで採光や眺望を確保しながらシングルガラスの9倍の断熱を実現した」と説明する。

さらに床暖房や給湯のため、家庭用燃料電池エネファームを全住戸で採用。その結果、上町一丁目タワーのCO2排出削減効果は、基準モデルに比べマンション全体で29%削減できる見込みだという。同タワーは2022年11月下旬に完成を予定している。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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